設立趣意

 

 

 100人のうち1人が多胎児の母親です。

 今後、不妊治療の影響もあり多胎児の出生が増加傾向になると考えられています。その多胎児の出産や育児は、妊娠期からハイリスク妊婦として扱われ、母子ともに非常に厳しい環境に置かれます。産後も母体の回復がままならないうちに、一度に2人以上の新生児のケアが求められます。

厚生労働省の調査では、早産や低出生体重児ともに単胎児の 10 倍前後の高い頻度であることもわかっており、特別なケアを必要とする多胎児家庭も少なくありません。また、海外の研究結果では、脳性まひや発達障害をはじめ、出産後の様々なハンディが大きいことが明らかにされています。正常範囲の成長や発達をしていても、全体としては単胎児よりも遅れる傾向にもあります。このようなリスクが明らかである多胎育児家庭において、妊娠期からの早期介入は虐待の未然防止の観点からも効果は高いのではと考えています。

 

 そのような中、栃木県の多胎児出生率は、たびたび全国平均を度々上回っています。

しかし、県内に多胎サークルは少なく、行政には多胎児家庭からの声が届いていない現状です。その要因の1つとして “困っていても、声を上げる余裕もない”という多胎児育児の過酷な育児環境ではないかと考え、私たちの多胎育児の経験からそれを実感しています。

 

 妊娠・出産・育児の負担が大きい多胎育児家庭にとって、多胎サークルは精神的支援・情報収集の場として重要な社会資源となるではないかと考えました。2021年6月に多胎サークル「ふたご@鹿沼」を立ち上げ、地域に根差した活動を行うことで小さな声にも気づくことができる“孤立させない支援”を行うため活動をしています。

 現在は不定期にイベントを開催しながら、地域や多胎児家庭に向けてサークルの周知をしています。

 

 今後は、以下のような活動にも取り組んでいきたいと考えています。

 ① 妊娠期からプレ多胎児家庭をサポート

 ② 支援を必要としているが声も出す余裕もなく日々の多胎育児をこなしている家庭の声をキャッチ

 ③ 多胎児家庭が必要としている支援や情報を提供

 ④ 行政に多胎児家庭の困難さを伝える

 

 

2021年

多胎サークル「ふたご@鹿沼」